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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第35章 それぞれの行く末





調査前日の夕方、エルヴィンの部屋には
幹部組と凛が集まっていた。



「……以上だ。
調査に関して何か質問は?」

エルヴィンの問いを受け、
リヴァイはコキコキと首を鳴らす。


「ない。」

「問題ないよ。」

「……大丈夫だ。」

それぞれが返事をした後、
団長室をノックする音が聞こえた。

凛がドアを開く。



「モブリット。
安静にしてなくて大丈夫?」

失礼します、と頭を下げて
部屋に入って来たモブリットに
凛は心配そうに声を掛ける。


「足の怪我だけなので……問題ないです。」

モブリットが凛に笑いかけると、

「どうしたの?なにか心配事?」

ハンジはそう言って
モブリットの顔を覗き込んだ。


この人は分かっていて
こういうことを聞いて来るんだ、
と思いつつ、

「……分隊長に関する心配事なら
死ぬほどありますが。」

と、モブリットは正直に答え、
その一言で、部屋には
朗らかな笑い声が充満した。

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