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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第34章 ●リヴァイの衝動





理性も抑制するはずだった感情も、
何もかも崩壊し、捨て去った結果、
凛をこれ以上ない程に
乱暴に抱いてしまった訳だが、
さっきまで言葉の通り死にかけていた凛は、
今は自分の胸元で、満足そうに抱かれている。


先刻まで、もはや凌辱にも近い
乱暴な行為を受けていたにも関わらず、
こんなに安心しきった顔が出来る凛を
不思議に思う。




「……お前、怖くはならなかったのか?」

凛の汗ばんだ背中を摩りながら問う。


「怖い?」

「……いや、あれは
ほぼ凌辱か強姦の類だったろ……」

口に出すことも躊躇いたくなるが、
聞かずにはいられない。


「はは、凌辱ね。
久しぶりに聞いたよ、そんな言葉。」

「笑いごとじゃねぇだろ。」

「笑いごとだよ。」

予想外に自分の発言を
凛に一蹴されたリヴァイは、
一旦口を閉ざした。

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