第151章 変わらぬ想い
「おい、オルオ。
何ボーっとしてんだ。」
「へ……はっ、はい!すみません!!」
しまった……全然会議に集中出来ていなかった。
オルオは素直にリヴァイに頭を下げる。
「訓練の疲れが出てんのか?」
「いえ!そうではなくて……」
「………今日は早く休め。」
リヴァイは軽く目を瞑った後、ため息を溢し、スッと立ち上がった。
「会議の内容は休暇終わりの明後日までに、他の奴らに聞いておけよ。」
「す、すみませんでした!」
リヴァイの背中を見送りながら、オルオは深々と頭を下げる。
そして、相変わらず部下想いのリヴァイの心遣いに、自分の中では密かに、それでも周囲にはバレバレの涙を流していた。