第149章 ●見透かされた我儘
「分かった。
なるべく意識を失わせない様に頑張るよ。」
「……むり…です…、」
「だが、俺は凛のいやらしい部分を弄りたくて仕方ないんだ。」
自分でも勝手だなぁと思ってしまう理由を述べながら、割れ目部分に人差し指を往復させる。
たったそれだけの行為でも、凛の頬の色と同じような桃色の声が、浴室の隅々まで響き渡った。
「ほら、もっとして欲しくなってきただろう?」
「ずる、いっ…!」
「仕方ないだろう。
いじめたくなってしまうくらい、凛が可愛いのがいけないんだ。」
強引な言い訳を溢しながら、指先は吸い込まれるように凛の内部に侵入する。
「ああっ…!やぁ…、んっ!」
凛の内側は、強い熱を纏い、小さく痙攣を始めていた。
あまり刺激すると、本当に落としてしまいそうだな……
指先に意識を集中させ、確かめる様に奥の窪みを擦ってみる。
「あっ、ぅぅ…んぅ…、」
「ちゃんと声を出さないと、ますます落ちそうになるんじゃないのか?」
本当にそうなのかは分からないが、ただ自分が凛の声を聞いて興奮したいだけの為にそう囁いてみると、徐々に凛の声は声量を増してきた。
「いいね……もっと君の声を聞かせてくれ。」
また唇を寄せていくと、貪られるように凛の唇に捕まえられる。
重なった熱すぎる唇からも、凛の絶頂感が伝わるようだった。