第12章 ●悪趣味の悩み
唇を重ねたまま、
陰部に滑らすつもりだった指で太腿をなぞると
凛の身体が小さく跳ね、
たったこれだけで
反応してくれることに嬉しくなり、
調子に乗って太腿だけを丁寧に愛撫する。
どうにかエルヴィンと唇を離した凛は、
「…ふ、はぁ……、ちょ…、エルヴィンっ」
と、大きく息を吸い、
エルヴィンの胸元を押した。
「どうした?
まだ俺が集中していないと思うのか?」
「思わ、ないっ…!けど……、」
「……太腿の愛撫だけで、
俺のものが欲しくなってきたのか……?」
凛の耳元でそう囁くと、
みるみるうちに頬が紅潮していく様子が
見てとれて、面白く感じる上に酷く昂奮する。