第117章 ●早々に
……だから、
こんなことをするつもりはなかった……
頭の中で自分の抑えきれない情動に呆れつつ、
それでも凛の柔らかい生肌を指先で愉しむ。
「…んぅっ…、」
胸元に指先を滑らせた途端、
甘い声が耳元で響く。
もう後には戻れない衝動しか
起きそうにない。
そっと指先だけで
胸の先端を撫で始めると、
凛の声はますます
艶を帯びたものに変わった。
この声を他の奴に聞かせたくない。
その一心で再び唇を重ね、
喘ぎ声を呑み込みながら
下腹部に指を滑らせる。
凛の吐息が焼けるように甘い。
それを深く味わいたくなり、
口内を強引に犯しながら、
下着の中にまですぐに手を入れ込んだ。