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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第115章 熱のせい



「朝からモブリットに抱かれて、
眠らないうちに俺の部屋に来たんだろう?
それなのにうたた寝くらいしかできず、
俺の看病をしていたんだから、
疲れない筈がない。
折角の休みなのに、疲れをとるどころか」

「ま、待った!」


ツッコミどころがありすぎる。

取り敢えずエルヴィンの発言を制止した。



「何で朝からモブリットに抱かれたって……?」

「一晩一緒に過ごしてるのに、
君が朝にも欲情しない筈がない。」


「……私のことどれだけ淫乱だと思ってるの?」


「別に淫乱だとは思ってないよ。
ただ、君の今までの傾向を考えると
そうだろうと思っただけだ。」


勿論淫乱でも嬉しいくらいだが、
と余計なひと言まで付け加えられ、
ため息と一緒に熱が顔を覆ってくる。





「今日は何もせず、添い寝で我慢する。」


「……エルヴィンにそんなことが出来ると
思わないんだけど。」


「俺も思わない。」


思わないのかい!

心の中でツッコミを入れると、
自然と吹き出してしまい、
それと同じく、エルヴィンも小さく笑っていた。

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