第2章 1話 再開のスターティングブロック!!
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遙と真琴と昴は屋上につづく階段をのぼっていた。
「昼飯持ってきてない。」
「購買でなんか買えば?…あ、それともこれ食べる?するめいか。」
真琴は今朝貰った新聞紙にくるんだするめいかを笑顔で差し出すと昴は遙に言った。
「また昼から早退する気だったの?」
「…そんなわけないだろ。」
「今、明らかに返答に迷ったよね?」
誰かが走ってくる音が聞こえた。驚いて振り返ると、その人物は階段の下から三人を見上げ大声を出した。
「ハルちゃん!マコちゃん!スーちゃん!久しぶり!僕も岩鳶高校に入ったんだ。」
自慢げに話すその人物に三人は顔を見合わせた。
「マコちゃん?」
「ハルちゃん?」
「スーちゃん?」
三人の脳裏に同時にその人物のことが思い出される。自分たちのことをちゃん付けで呼ぶのは…
「「「渚?!」」」
嬉しそうに満面の笑みを浮かべて渚は笑った。