ドラゴンクエストⅠ ~ i f ~ 竜王の仲間を望んだなら
第10章 魔王軍 将としての決意
ーーーーー夕暮れメルキド周辺 魔王軍拠点ーーーーー
竜王「皆の者、準備はよいか!?」
魔物達「おおおおおおおおおおおお!!!!グルルルアアアアアアアアアア!!!!」
勇者「・・・・・・・・」
竜王「どうした、竜騎士よ?怖気づいたか?」
勇者「いや、俺は後悔はしていない ただ今までずっと一人で戦ってたからな・・・なぜか不思議な気分だ」
竜王「ふふふ、ふははははは!!」
勇者「なにが可笑しい?」
竜王「いや、すまない 皮肉な話だと思ってな」
勇者「? なんのことだ?」
竜王「だってそうだろう?今まで人間として孤独に戦ってたのに魔族側に来て初めて仲間と戦う安心感を得ているのだからな
これほど皮肉な話もそうないだろう」
勇者「言われてみりゃたしかにそうだわな」
竜王「安心しろ、魔王軍精鋭部隊の名は伊達ではないおぬしのような人間でもなければそうそう討ち取られるやつもいないだろう」
勇者「かもな、この面子見てるとそんな気がする というより勇者だったらあとこんなにも相手しなきゃならなかったのかと思うと
ゾッっとするな」
竜王「何を言ってるおぬしはこの者達の将だろう」
勇者「ああ、必ず勝ってみせるさ」
竜王「ふふふ、おぬしほど頼もしいやつもこの世界にそういないだろう、期待してるぞ」