第7章 キザに〈火〉をつけキュンとする
「てきとーに座ってろよ」
「ありがと~。お部屋あったか~い」
二人で外歩いてたけど、急に寒くなったから家に連れてきた。
スゲーのほほんとしてる…リラックマかよ。
でも見てるとオレも安心するんだよな。
「ほら、お茶」
「あっつ!ワタシ、ネコジタ!」
「あ、わり!」
「でもありがとう。ふふ、湯気あったか~い」
コロコロ変わるんだよな、表情とか感情とか。
そこがおもしれぇとこだったりもするけど。
ちょびちょび飲む姿が小動物っぽい。
……ちょっと可愛いかもな。
なんて口が裂けても言えねーけど。
「せっかくのクリスマスなんだから、雪降ったらロマンチックなのにね」
「ブッ!似合わねー言葉使うなよ!」
「………」
やべ……キレた?
……どうしよう。
ここでがニヤリ、って顔した。
「……キザなセリフ言ってみてよ」
「…は?」
「乙ゲーの男子並にキザなセリフ言ってみてよ」
挑戦的な言い方でとんでもないこと言い出しやがった。
んなこと出来るわけねぇだろ!