第2章 2人の初恋
りゅうからの告白をされた後の授業なんか、全部聞いては流れて行ってしまう。
そして放課後。
みゆ「みか!昼休みはどっか行ってたの?安井くんもいなかったんだけど…」
山内「あ、学校を案内してた」
みゆ「ほうほう。何かあった?」
あー。返す言葉が見つからない。
山内「…なかった。」
みゆ「何があったの?」
みゆには隠し事は無理だし、私が嘘つくのが苦手なんだな。
みゆ「別に、言える時になったら言ってよ。」
そして、私の頭をポンポンとして部活に行った。
りゅう「山内?」
振り向くとりゅうがいた。
りゅう「部活入ってないの?良かったら一緒に帰らない?俺はそこの駅からなんだけど」
山内「うん。私もその駅からだよ」
人生で初めて、男の子と2人っきりで帰ります。
青すぎる青空が私の背中を押してくれる。
光り輝く太陽が2人の影を作ってくれる。