第1章 精神病:宮地清志
瑞穂(今日も学校休んじゃった…キヨに怒られるかな…)
そんな私の憂鬱な気持ちを知ってか知らずか携帯が鳴る
ディスプレイには彼の名前
憂鬱な気持ちのまま通話ボタンを押す
宮地【出るのおせーよ、3コール以内に出ろよ】
一応、病人なのに一切容赦ない
瑞穂【…ごめん】
宮地【お前また学校休んでたな?】
瑞穂【うん…】
宮地【うん、じゃねえよ単位足りなくなるぞ】
瑞穂【だって…】
宮地【だってじゃねえ、轢くぞ】
瑞穂【行きたくないんだもん、辛いの学校が】
宮地【行きたくなくても行かなきゃダメだろうが】
なんで優しくないの?
なんで分かってくれないの?なんで?なんで?なんで?
宮地【明日は頑張って来い】
瑞穂【嫌】
宮地【あ゛?】
瑞穂【嫌だっていってんじゃん!!私だって頑張ってるもん!!キヨは私の彼氏なのになんで分かってくれないの!?】
宮地【瑞穂…】
瑞穂【あ…私、あの…ごめん】
ブチッ
やってしまった…
いくら自分が弱いからって
キヨに当たるなんて
明日また行けないな…