• テキストサイズ

【マギ】七海の女ったらし。

第11章 七海の女ったらし。


ヨナsideー

「どこまで歩くのですか?」

「もう少しだよ」

私達は王宮を出て歩いています
シン様は特に何も話すことはなく
着いておいで、とだけ。

民家や商店街を抜け
小さな脇道に入っていきました

まだあまり開発されてない小道のようです






「着いた、ここだ。」


「ここ…ですか?」

「ああ、ここは思い出の場所なんだ。」

「道…ですね」

「ああ。
俺はここでヨナと出会ったんだよ」


「私はこんなところで倒れてたのですね…
なんだか恥ずかしいです…」

「恥ずかしがる事なんかなにもないさ、おかげで俺は君に出会えた。そして、こうやって君を王宮まで連れて帰ったんだ」

そういうと、シン様は私を
抱き上げた

「シシシシシシン様!」

そしてそのまま王宮の方へ歩きだす

「しっシン様!あのまだ少し明るいですしっそのっ人目もありますからっ」


「関係無いよ、あの日もそうだった」

「ですけど…」

「こうして君を抱いて帰っているとき
俺はね、すごくワクワクしたんだ
何かが始まるような…ね。
早く君の声が聞いてみたくて
早く目覚めてほしくて…」

「シン様…」

「きっとあの日から俺の心は君に動かされていたのかもしれないな


これは導かれた運命だと思ったよ」



そう話すシン様の横顔は
いつもより少し真剣で
いつもより優しい


私はまたこの方に心を持っていかれる
/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp