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【マギ】七海の女ったらし。

第7章 夢のあと。幸せの形。



そして妹は言ったそうです

運命に逆らわない

全て受け入れると

自分の生きてきた過程を憎んだりしない

この身が尽きようと

後悔はしない、と…。





揺るがない意思と衰弱しても光を失わない瞳に
マスルールさんは
それ以上なにも言えなかったそうです



そして、最期の時


私に伝えてほしいと




ー幸せだったー……と。








全て聞き、悲しくて悔しくて
涙は溢れるけど

マスルールさんの言葉1つ1つから
妹への愛を感じ

淋しくて悲しくて堪らないはずなのに
どこか胸の奥は温かくて。

声を殺して泣く私の頭に
マスルールさんが優しく手を置いたとき

妹を感じた


自分が不甲斐なくて
自分自身を咎めたい気持ちなのに
マスルールさんの手のひらから伝わる体温が
妹と重なり

ー自分を憎んじゃダメよ?お姉ちゃんー


そう
言われてる気がして
また

温かい涙が止まらなかった












ーカノン…こんなお姉ちゃんでごめんねー
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