第15章 私の選んだ道
私の気持ちを。
大臣たちから大変な反対にあったに違いないのに、私の気持ちを優先してくれたんだ。
強引で自分勝手に見えて私の、他人の気持ちを考えられる人。だから大好きなの。
今ならはっきりと言える。
私、お父様の遺言通りこの国を守れてる。
レンはこの国を変えていく。
でも私は変わっていく国が好きだ。
私も変わったのかな。
私に何もかも教えてくれたリオンはもういない。自分を選ばないなら側にはいられないと言って国を出ていった。
きっと戻ってくることはないだろう。
私は大丈夫。
これからはレンと一緒に生きて行くの。