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プリンセスロード

第10章 揺れる想いと、突然の訃報


困惑した表情で彼は止まった。でもすぐに仮面のように無表情になり、私の服を整える。
……私はまた、この火照った身体と一晩過ごさなくてはならない。リオンはどうしてこんなことをするの?誰にも抱かれたことのない私には、本当にレッスンが必要なことなのか、それすらもわからない。

遠慮がちに、それでいて大きな音でドアが叩かれた。身体を強張らせた私を腕に包み、リオンは「何だ」と強い口調で答える。

「ユイカ様、リオン様、国王が……倒れられました。急いで国にお戻り下さい」
足を踏み入れて深々と一礼した兵士は、思いもよらないことを口にした。

「わかった。皆、直ちに帰国の準備をして待て」
リオンの声は落ち着いているけれど、私の頭は真っ白だ。

……お父様が倒れた!?
どうして?
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