第1章 小悪魔な天使
段々涼介も余裕がなくなってきたのか、腰の動きが早くなる。
荒く、甘い息遣いと声が二人しかいない教室に響く。
「あ…っイキそ…っ」
「私ももうっ、限界っ…」
「一緒にイこ?」
「うん…うんっ!」
まもなく、二人共ほぼ同じタイミングで絶頂に達した。
翌日、涼介は私を後ろから抱きしめながらふんふーんと鼻歌を歌っている。
「ちゃんと責任とってね、泉姉さん」
「責任?」
「俺、泉姉さんに初めてをあげたんだよ」
「へぇっ!?な、なんか慣れてるように感じたけど…」
「勉強しました」
涼介は私の顔を傾けると、またキスをした。
そして、最高に可愛い天使のような、
最高に小悪魔な笑顔で、
「離さないからね?」
と、堂々宣言した。
完