第1章 謝肉宴
貴女の白い手に
私の赤に染まった汚れた手が
触れていいのだろうか
赤に染まったことのない真っ白な手を
ジャ「その花を私にも頂けますか?」
これが精一杯だ
そして、これでいいのです
触れないように貴女の白い手汚さないように
白い手からキレイな花をうけとる。
ジャ「ありがとう」
シアン「こんなことで良ければいつでもお申し付けください!
えっと‥要件は以上でしょうか?」
ジャ「え、ええ」
シアン「わかりました、でしたら私はこれで失礼いたします!」
踵を返す彼女
行ってしまう。
行ってしまう。
まだ、もう少し‥
だけどダメですね、これ以上は
貴女を汚してしまいそうです
だから、せめて
ジャ「次の!」
シアン「?」
ジャ「次の‥」