第5章 新たな生活と嫌な予感
ロー
「お前…俺の過去も知ってるのか?」
モモコ
「ある程度ね……」
モモコはローに背を向け、窓から海を見る。
そして、くちを開いた。
モモコ
「トラファルガー・D・ワーテル・ロー。北の海の白い町、フレバンス出身。4人家族で妹の名はラミ。父は医者で、ローは子供の時から医学を学んでいる……
まだ、知ってるけど……暗い話になるし、思い出したくない事だろうから……もう言わないよ……」
ロー
「あァ……」
ローは絶句してた。
自分しか知らない個人情報というか、過去をここまで知られているとは思っていなかった……
モモコ
「この事はふたりだけの秘密よ。
私はローの過去、
ローは私がこの世界の未来を知っている事。
これは、お互い知られたくない事だから……」
ロー
「いいぜ…ふたりだけの秘密な……」
ローは自分のひとさし指をくちにあてた……
しーってポーズだ。まさかこの世界にもこれをする人がいるとは……
モモコ
「か、かわいい♡」
ロー
「‼︎てめェ…今……」
急いでくちを手で塞いだが、時すでに遅し……
鬼哭を抜きかけるローをみたモモコは最初かなり慌てたが、ちょっと気になった……
バラされるってどんな感じかなー……と。