• テキストサイズ

君の瞳に映る傘【神威】

第12章 おいてきた傘


「あははっ、てゆーかアンタ、誘拐したやつにありがとうとか、ホントおもしろいね」

楽しそうな声で、神威さんは言いました。

「そうでした」

「はぁ、あんたみたいなやつ。初めてだよ」

「そうなんですか」

「うん」

神威さんの歩幅は大きいです。
どんどん道が進んでいるようです。
それにしてもこの廊下は長いです。

抱っこされているから振動が伝わりますが、
ゆっくり歩いているようです。

これもわたしのためなのでしょうか

「…」

うーん、それはさすがにないですかね
だけど、なんだかそんな気がしたんです

この船?は広いですね
私は船といえば海に浮かんでいるものだと思っているのですが、近くに海なんてないですよね?
どうなっているのでしょうか。

「ついた、ここだよ」

「…」

そう言うと神威さんは立ち止まり、カチャカチャと鍵を開けているようです。
反対を向いている私には何も見えてないんですけどね

ドアが空いたのか、また少し
神威さんが歩きます。
/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp