第11章 傘の下の男の子
次の日、私は銀時さんたちに病院へ連れて行ってもらえることになりました。
スクーターに銀時さんと新八さん。
定春さんに神楽ちゃんと私が乗るみたいです。
「よし!いくぞお前ら!」
「「あいあいさー!」」
神楽ちゃんと新八さんの元気な返事に心が暖かくなります。
そして病院へ向かいだしたのですが、
「定春さん、重くないですかね?」
「は軽いから大丈夫アル!」
「しっかし神楽があんなになつくとはなー、銀さんびっくりだぜ」
「そうですね、でもさんいい人ですからいいじゃないですか」
なんだか、家族みたい。
考えてみれば大勢でこんなにお話したのは初めてかも知れません。
風が気持ちいいです、もっと早くに出会っていたら、
もっとたのしかったんですかね。
「ついたアル!」
「ありがとうございます!」
「俺達は外で待ってるぜ、ゆっくり行ってこいよ」
「はい、ありがとうございます」
本当は久野瀬さんに紹介したいけれど、もっと元気になったらでいいですよね、私は会釈して、病院へ入りました。