第10章 仲間の傘
との買い物は楽しすぎて、なんだかおねえちゃんができたみたいで嬉しくて、すっごく楽しい
は綺麗で可愛くて、大きくなったらあんな風になりたいな♪なんて思う。
トイレにいくと言って私は、スーパーの外に出た
ここのスーパーはトイレが外にあるからだ
外にでると生ぬるい風があたり、気持ちが悪い。
なんだか嫌な気分だ。
トイレトイレ…、
「……」
それは突然視界に入った。
晴れなのに傘をさしている人間が二人、顔は見えなくてもあれは…
どうしてこんなところにいるんだろう。
なんだか嫌な予感がする。
浮かんだのはあのにこにこ顔で、こみ上げる何かに鳥肌が立った。
「か…む、ぃ…?」
「…」
ザーーっと強い風が吹く。
同時に振り返ったその人は、私を見るとにっこり笑う。
「…っ」
「偶然だね、こんなところで合うなんて」
さっきまで遠くにいたのに気が付くと私の目の前にいて
変わらず笑っていた、隣には…部下もいる
「こ、こんなところで何してるアルか!」
「女を探してるんだよ、変な女を」
「お嬢ちゃん、黒髪の長い弱そうな女を見なかったか?」
一瞬、の顔が浮かんだ、
きれいな黒髪は長くて白い肌に弱々しい体。
だけど、こいつらに関わってはいけない。
「知らないアル!」
「そ、やっぱり使えないね。じゃあね~」
「じゃぁな」
そう言うとすぐに、神威たちは姿を消した。
「もしだったら…どうするアルか?」
そう自分に聞くと、すぐに用もすませず、すぐにの元へ戻った。
の傍にいよう、なんだかとても
危険な気がするから。