第9章 傘の少女
昨日の夜は神楽ちゃんと一緒に寝ました。
銀時さんいわく、神楽ちゃんはなんだか私にすごくなついてくれているらしいのでとても嬉しいです。
神楽ちゃんは銀時さんと新八さんの話を楽しそうにしていました。
家族のことを聞くと、少し悲しそうにハゲとバカが居る、ママは死んだ。と言いました
悪いことをきいたな、と誤ると
『気にしてないヨ!謝らなくてもいいネ!』といってにっ。と笑ってくれて、本当にいい子なんだなと、私も笑いました。
『はいないアルか?』と聞く神楽ちゃんに私は、
『一年に一回会えたらいいくらいかなぁ、仕事が忙しいんだって』と言いました。
すると彼女はしゅんとして『ごめんアル…』と。
それが可愛くて『平気だよ、パパとママはいないけど、ママみたいな人が毎日いてくれるんだ』と言いました
『今入院してるのがその人アルか?』という彼女は心配そうに、
『そうだよ、早く元気になってくれたらいいんだけどね』
『大丈夫アル!絶対元気になるヨ!』って笑ってくれる彼女に、なんとなく大丈夫な気がしました。
「ースーパーに行こうヨ!よるごはんのお使いアル!」
お昼前に起きた私達は着替えるだけ着替えると、リビングに座っています、銀時さんはまだ寝ているみたいで新八さんはお掃除をしています。
手伝いますといったのですが、座っててください!と言われておとなしく座っています。
そんな時、神楽ちゃんのお誘いにはとても嬉しく
「いいですね行きましょう!」
いつの間にか髪をセットしていた神楽ちゃんは私の腕を引っ張り元気にそう言いました。
赤いチャイナ服がとっても似合っていて可愛いです。
「ちょっと神楽ちゃん!さんは病気なんだよ?」
新八さんがそう言うと、
神楽ちゃんはしゅんとしました。
「あ…そうだったネ…定春といってくるヨ!」
だけど私も一緒に行きたかったので、神楽ちゃんと行こうと思います。
「大丈夫ですよ、私神楽ちゃんと行きたいです」
「え。」
驚く新八さん、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ
「本当アルか?!」
「うん!」
「やったアル!」
嬉しそうに食いついてくれる神楽ちゃんに笑いかけると、神楽ちゃんは私の手を取り外へ飛び出した。
「ちょっとおおおおおおおおお!!!」
遠くで聞こえる新八さんの声に、二人でにっと笑います。