第7章 降らぬ先の傘
「...」
あれ?また、眠っていたようです
はっとして久野瀬さんをみると、スヤスヤ眠っていました。
よかった…と安心して深呼吸。
もう窓の外は真っ暗です、沢山眠りました、
きっと沢山歩いたからですね、
…あれ?何かを忘れている気がします。
なんでしょう
うーん、思い出せません。
まぁ別に大丈夫でしょう
あ、そろそろ帰らなくてはいけませんね。
久野瀬さんに別れを告げ、私は病院をあとにしました
「...」
あたりはしーんとしていて
とっても怖いです。
………あ!
思い出しました!銀時さんです!銀時さんが、待っていると言ってくれたのでした!
私はサァーっと体の中で血が動くのがわかって、とっても悪い事をしたと慌ててしまいました
あたりをみわたすとだれもいなくて、そりゃあそうですよね。ととても反省しました。
「ひどい事をしました...」
「おっせーよ、このやろー」
「...!?銀時さん!」
「ったくよー待ちくたびれたぜ」
「すみませんでした」
なんと後ろに、銀時さんが待ってくれていました
なんていい人なんでしょうか
ありがとうを何度言っても足りないです。
「ほら、帰るぞ」
そういってヘルメットを投げてきました、
丁度正面に飛んできたから見事キャッチできました。よかったです
「はい!ありがとうございます」
笑ってそういうと、銀時さんも笑ってくれました。