第7章 降らぬ先の傘
なんとか受付に付き、久野瀬さんのところへ行くことが出来ました。
いまはまだ手術中みたいで、成功するかもわからない大掛かりなものらしいです。
少しお話を聞けたたのですが、どうやら肺がんだったようで、死んでしまうかもしれない。といわれました
衝撃が強過ぎて、息が苦しいです
不安で心配で怖くて
涙が溢れます
こんなに泣いたのは久しぶりです
久野瀬さんはちゃんと元気になりますよね?
そうおもうことしかできません
「...っ」
こんなになるまでがんばっていたなんて、わたしのせいで久野瀬さんが死んでしまったらどうしましょう、1秒1秒がとても長いです。
昨日のことも、ストレスがかかったのかもしれません、肺が悪くなるのはストレスが原因と聞いたことがあります。
こんなことになるなら、しなければ良かったです。
後悔しても遅いですよね、わかっています。
でも後悔しか出来ないんです
手術中のランプが赤く光っている。
はやく、消えないかなぁ
はやく、久野瀬さんにあいたいです
何時間たったでしょう、
やっと赤いランプが消えました
扉がゆっくり開きました
私が立ち上がり扉に近づくと
ベッドの上に久野瀬さんが目を閉じていました
呼吸器をつけているから、きっといきている!少しだけ安心したわたしはまた涙を流した。