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希望を賭けた戦い The hopefight--.

第2章 何があったのか


時は20××年。

この世は人間と共に荒れつつあった。

「……――らぁ!!」

怒り狂って喚くものや、

「……っ、して……どうして……」

泣きじゃくり、鳴咽を散らす者まで。
平和な世界は、汚れ、漆黒の世界となってしまった。
なぜこうなってしまったか。
それは人間である私たちですらわからない。
気がついたらこうなってしまったみたいだ。

「でも心配御無用。  
   これは過去の話だ。」


―――パチンッ



燕尾服姿の謎の青年が、指を鳴らすと、戦場と化していた世の中があっという間に光を取り戻す。
私たちが望んでいた世界。それはまるで楽園のように、そこで暮らす人間共も楽しそうに暮らしていた。


「わかったかい?人間はどれだけ醜いか。どれだけ愚かか。世界が漆黒に染まると、人間も人相が変わったかのように悪にひっくり返る。そして今の世の中のように、何色にも染まらず、純白の世界となると、そこでもまた人間は善にひっくり返る。」


つまり……―――― 君達は籠の中ということだ。


「さて、先程の漆黒の世界はなぜ、平和な世の中へと戻れたのか。ゴミは散乱し、血飛沫が舞っていた過去の世の中を、どうやって変えたのか……………」


それは



20人の勇者のおかげだ。



「ま、聞けばわかるさ♪」
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