第7章 それから
駅で待っているとー
愛しい人の姿。
愛「優也!」
と声をかけると、びっくりした表情。
少し可愛く思った私はくすりと笑ってしまった。
優「えっ…なんで?俺、連絡してないよな?」
愛「優也に渡したいものがあって…」
優「渡したいもの…?」
ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐ー
数日前、私は美菜に相談を持ちかけた。
入試当日、優也に頑張ってもらうためには何を渡せばいいのか?どんなことをすれば喜んでもらえるか?
私のは…
マフラーを作ることにした。
優也の好きな柔らかいパステルカラーを入れながら編んだ。