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文芸部×チア部

第6章 大丈夫?


逢坂くんって

優しくて真面目でいい人…

だけど

ちょっと変わってるよね…

いや、かなり?

でもわたし逢坂くんのことが好き…

逢坂くんも多分、わたしのこと好きでいてくれてる

ちょっと変なとこに目をつぶれば、いい彼氏な気がする

うーん…

……

キーンコーンカーン…

あっチャイム。全然、授業聞いてなかった。

「では明日、小テストを行う。各自しっかり復習しておくように」

真山先生が教室を出ていく。

ヤバッ…

ただでさえ数学苦手なのに…

しかも真山先生、補習好きだし…

勉強しなきゃ…

誰かに教えてもらおうかな

「ユキ、今日の授業わかった? 明日の小テストの勉強しない?」

私はユキに声をかけてみる。

「しないしない。やってもわかんないし。真山先生なら補習もウェルカムだし」

ユキが明るく答える。

そうだ。ユキ、真山先生のファンだった。変わってるなぁ…。

他に誰か…。

斗真? はないな。

北城くん? あれ? いない。またサボってるの?

守部くん! 守部くんなら…。いつも忙しそうだけど、思い切って聞いてみようかな…。

「ナコちゃん」

廊下のほうから私を呼ぶ声。

逢坂くんだ。

私はそっちに駆け寄る。

「数学の教科書を持っていたら貸して欲しいんだけど…。忘れてしまって」

逢坂くんが私に尋ねる。

「これ?」

私はちょうど手に持っていた数学の教科書を見せる。

「そうそれ。どうして持って歩いてるの?」

「逢坂くん、数学得意?」

「えっ」

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