• テキストサイズ

文芸部×チア部

第5章 試して(R18)


「……」

「ダメ?」

「……」

「いいよね?」

「……」

彼が私のワンピの上に羽織ってるカーディガンを脱がして、ベッドの横にそっと置く。

いいのかな…わたし…。

わかんない。

少し彼の顔を見上げてのぞき見る。

気づいた彼がふっと微笑む。

私の唇にチュッてキスする。

……。

私は彼の腰に手を回して、ぎゅっと抱きつく。

そして彼に言う。

「ファスナー背中…」

「うん」

彼は私の頭を優しくなでなでしてから、ワンピのファスナーを探して下げる。

ちょっと身体を離してワンピを脱ぐ。キャミも。

「外していい? これ」

彼が背中のブラのホックをいじりながら尋ねる。

私は小さく頷く。

ブラを腕から取り去る。

「綺麗…」

彼がつぶやく。超恥ずかしい…。

「靴下も脱ごうか。座って」

私はベッドに座る。

そして、彼が跪いて私の靴下を脱がせる様子をなんとなく眺める。

なんか…変な感じ…。

彼が私の顔を見上げてにっこり微笑む。

「写真撮っていい?」

「えっ」

「写真…」

彼は立ち上がって、机の引き出しからデジカメを出す。

「だっ、だ、だ、だめっ! ダメに決まってるでしょ!」

「どうして?」

「りゅ、流出とか! ラインとか! インターネットとか!」

私はあわててニュースで聞いたことあるような単語を出して止める。

彼はにっこり笑う。

「ナコちゃんの写真を他人に見られるとか…。僕がそんなヘマするわけないよ。大丈夫」

「ダメッ! 絶対イヤ!」

「そっか…」

残念そうに彼はデジカメをしまう。




/ 144ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp