第5章 クリスマスデート
「んー…どうしよかなあ」
「好きなの食べればいいんじゃないっスか?」
「そうだな」
注文表を廻り、一通り見てから好きなのを選ぶ。店員を呼び、注文をする。
「えーっと…カルビと塩タンと…」
どれだけ頼むんだと言うくらいの注文をして、店員は大丈夫か?と二重の意味を持った表情を残しながら、去って行った。
「大丈夫なんスか?椿っち」
「大丈夫、自分で全部食べるから」
「いやいや、俺も食べるんスけど」
品がきたのはそれから数分後だった。来たと同時に早速、焼き始め、良く焼けたのから片っ端から取り、食べて行く。ご飯もこれで何杯目だが、分からない。
(これってデートっていうのか?)
ちょっとした疑問を持ったが無視して食べ続けた。こうして初めてのデートは終了した。