• テキストサイズ

女の私の憂鬱 《黄瀬涼太》

第2章 黄瀬涼太による恋愛指南?!


《椿side》

「ふあ~…」

朝、もしくは次の日の朝。俺はベッドから起きてボケーっと昨日の事を思い出していた。

『絶対、惚れさせてやるっスよ!』

そう意気込んだ黄瀬の顔がよみがえり、一気に顔が熱くなる。

(何を赤くなる必要がある!いつも通りだろう!俺!)

心の中でそう自分に言い聞かせて、ベッドから降りて、制服に着替える。今は朝の6時を少し回ったところ。何故、こんなに早起きかって?それは昨日の帰りー

「それなら、朝、俺が氷童っちを迎えに行くっスからね?朝練があるから~7時くらいっスかね」

「はあ?そんなに早いのか?お前、何時起きだよ」

「んー…5時くらいっスかね?」

「早っ!?そんなに無理する必要なんてないんだぞ?」

「無理なんかしてないっスよ!これも氷童っちを落とす為っスから」

「はあ…それって、俺が好きなのと変わりないんだよな?」

ちょっと再確認。怖くなってきたんで…

「変わんないっスよ?俺は氷童っちが好きなんスから」

回想終了。

「なんか、夢でも見てた見たいだよなー」

あんな、ルックスが良くて運動神経良くておまけにモデルやってるって…とりあえず、自分の身支度を整えてから、朝食を取り、玄関を出た。

「おはよーっス!椿っち!!」

ガバッ

「うおっ!?///黄瀬か!」

玄関を出た途端、待ち受けていた黄瀬がいきなり、抱きついてきた。まさか…こいつ…

「お前…6時くらいからここにいたか?」

「そうっスねーそれくらいっス!」

(勘弁してくれー)

俺は心の中で嘆いた。これから冬がくると言うのにそんな時間に外で待っていてはいくらバスケで鍛えていても風邪をひくに違いない。

「あのなー風邪ひくから止めてくれ…」

「?なんでっスか?」

「お、俺が困るんだ!家の前で死なれても!」

「椿っちって意外と優しいんスね?」
/ 131ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp