第8章 卒業ーエピローグー
今日、俺達は卒業する。
「皆、バラバラね~」
「あ、でも、黒子君と椿ちゃんは一緒じゃない?」
「そうですね」
「まあ、黒子なら大丈夫だろう」
「なにがですか?」
意味ありげな発言をした俺に不思議そうに黒子は聞いてくる。卒業式を終えた俺達は教室に集まり、思い思いに喋っていた。
「黒子っちー!ズルいっスよー」
「ズルくないですよ、たまたま同じだったんですから」
「椿っちはなんで誠凛なんスか?」
「ん?私立だから」
「そんな理由なんスか…」
黄瀬はがっくりと肩を落とす。
思えば、今まで色々あった。
転校してきてそうそう黄瀬に好かれ、惚れさせると豪語された時はかなり驚いた。
「懐かしいな…」
「なにがっスか?」
「お前に告白された時の事が」
「思い出してたんスか~?恥ずかしいっスよ」
「なんで?」
「もっとかっこよく告白したかったんスけど…」
「告白にかっこいいもカッコ悪いもあるか」
「そうゆうもんスかね?」
「そうゆうもんだ」
すると後ろから黒子が現れ、口を挟んだ。
「あ、黄瀬君、知ってましたか?緑間君も氷童さんの事好きだったんですよ」
「え!?そうなんスか!?」