シロツメグサ【ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。】
第1章 暗黒破壊神
彼はミゲル、本名は花鳥兜。
私のクラスにいる、世間では中二病と呼ばれる部類に入る人です。
振り返りたくはありませんが…高校2年生に進級したての頃、私はつい昔のクセが出てしまってミゲルに目をつけられたのです
まあ、この話はのちのち…
と、紹介している場合ではなくてっ!
ヤバイ…
明らかに私を見て目を輝かせてるよ!
どうしよう、今はすごく関わりたくないっ!
「おい、フンケルン!」
え、何? ふ、ふる…?
するとミゲルはびちゃびちゃに濡れた手で私の腕をつかみ
「行くぞっ!」
『ち、ちょっと待って!手が濡れてるから!!制服が濡れるからああああぁぁぁぁぁ!!!!』
そんな私の叫びはミゲルに届かず、私は前身びちゃびちゃなミゲルに引っ張られていった。