第3章 …人それぞれだよね
あれから色々あって、今日は待ちに待ったハロウィンです!
いやー、本当に色々あったんですよ?ある人は楽しみにしすぎて病気に磨きがかかったり、ある人はハロウィンに着る用の衣装に鳥のフンを落とされたり、ある人はそれらを見てケラケラ笑ってたり…
まぁ、誰が誰とは言いませんがね
…というか今私は教室の前に立っていますが、教室が大変素晴らしいことになっています。
説明しますと、明らかに誰がこれをしたのか分かるような飾り付けがしてあるんですよ。
黒板には「破呂音羽」と大きく書かれているし…
なにこれ恥ずい
丁度そこに芹くんが入って来ました。
『あ、芹くんおはよう』
「藤崎さんおはよう
……これってもしかしなくても…」
あぁ、クラスの人達からの「どうせまたお前らだろ」という目線が痛い
「おぅ、フンケルン、ゲシュテーバー!」
……来ましたよ、これらをした本人が。
「今日はハロウィンだからな、昨日の放課後から準備してたんだ!」
『「そうですかそれはご苦労様でした、ね!!」』
私と芹くんは息ピッタリに叫び、最後の一文字でスタートダッシュを決めると光の速さで飾り付けを片付けていきました。
「うわっ何をする!?頑張ってしたんだぞ!」
「朝からしなくていいよ!」
『今日の放課後にでもする時間あるでしょ!』
先生が来るまでには片付け間に合わせないと…