第1章 コスプレしようよ!
私の提案にミゲルとゲシュテーバーとヒリウスくんの頭の上に“?”が浮かんでいる。
すると、ゲシュテーバーが思いきって聞いてきた
「えっと…
仮装とコスプレの違いって…?」
『上辺の形に囚われるだけの物が「仮装」であってコスプレとは「魂の同化」です。
そのキャラを演じることによって本当のコスプレというものが完成するのです!!』
「「「……」」」「ケラケラ」
私が熱く語ったら3人は固まって、ウツギくんはケラケラと笑っている。失礼なっ!
「ねえねえ藤崎さん、その話を聞くとどっちにしても花鳥くんたちはもうすでにコスプレしてるってことになるんじゃ…?」
う…確かに……
『と、とにかく!普段とは違った格好をして、そのキャラになりきればいいってことで!!』
自分でも分からなくなって恥ずかしくて私はそう叫ぶと鞄を持って逃げ出した。逃げるが勝ちなのだ!!
背後で「フンケルン!?」「藤崎さんっ!?」「ケラケラ」と聞こえてきたけど知らないっ!