第1章 コスプレしようよ!
『ねぇミゲル。なんか落ち着かないみたいだけどどうしたの?』
「おぉ、フンケルンか…!どうしたもこうしたもないだろう!!もうすぐでハロウィンなんだぞ!!!!」
すごいハイテンションだね、ミゲル。
そっか、そういえば近所の子ども達もハロウィンのコト話してたなぁ
『確かに、ハロウィンが近くなるとみんなわくわくしてくるよね。』
「ああ!今から待ちきれないんだ!」
そう言ってミゲルは目を輝かせてぴょんぴょん跳ねてる。かわいいけどミゲルって本当に子どもだよね。
まあ、そう言う私もハロウィンは好きだけど。
ん?そういえばゲシュテーバーが会話に入ってこない…
ゲシュテーバーの方を向くと…
『ゲ、ゲシュテーバー!?』
なんとゲシュテーバーは怒りに震えていた
なんか…「子どもかよっ!!」ってツッコミが聞こえてきそうなんだけど…
『ゲ、ゲシュテーバー…?大丈夫?』
「ごめん、大丈夫だよ藤崎さん…ちょっと疲れただけだからね」
ゲシュテーバーはそう言うけどすごい怖い顔してるよ?
本当に大丈夫?小さな子どもが見たら逃げちゃうくらい怖いよ?
「こんにちは!ミゲル先ぱ…」
あ、丁度ここに来たヒリウスくんがゲシュテーバーを見て固まっちゃった
なんて言うか…いつもすごいタイミングで来るよね
『ヒ、ヒリウスくん!しっかりして!!』
「はっ!す、すみません!!」
ヒリウスくんは悪くないのにペコペコ頭下げちゃって…かわいいなぁもうっ!
「ところで、何か俺に用でもあったのか?」
「あ、そうでした!!ほら、もうすぐでハロウィンじゃないですか!!僕、ハロウィンってお菓子がたくさん貰えるから楽しみなんです!!」
お、ここにもミゲルの同志が…!
「ああ。もうすぐでハロウィンだな!
…でも……」
するとミゲルは少しうつむき…
「でも、お菓子ってついつい食べちゃうから太ったりしないか心配なんだよな…」
『「(…お前は女子かっ!!!)」』
本日2度目、ゲシュテーバーとツッコミが被った瞬間でした