第17章 緊張します。
ピッ…
『はい!』
「ぅ…うるさいですねぇ…」
『あ…すいません。
あ!二宮さん!二宮さん!』
ディスプレイを見ずに
出たから二宮さんの声に気づき驚いた。
「はいはい。なんですか?」
『あの!あの!
なんか…届きました。
間違い…ですか?』
「なわけないでしょ。
あなたにプレゼントですよ。
相葉さん好みにしときました。」
『……』
「え…なによ。」
相葉さんのことを忘れていた。
というより緊張しないように、
消していた。
『緊張してるんです。』
「ぶっ…嘘でしょ…あなた
あんなとこでキスしてたのに?」
と電話先から聞こえる
二宮さんの笑いを堪える声
『え…え!?
み、てたんですか…?』
「えぇ…見てなければ、
二宮さん諦めてませんよ?」
『…あ…そうです…よね。』
「じゃあ、相葉さんを
かぼちゃと思いなさいよ。
授業参観であったでしょ?」
『え…彼氏をかぼちゃですか?』
「えぇ…そしたら
二宮さんもきっぱり諦めれますね。」
なんて二宮さんは冗談混じりに
そう言ってる。
「きっと魔法にかかりますよ。
あの相葉さんの笑顔で…じゃあ」
そう言って切った二宮さんの言葉に
相葉さんに対する愛を感じた。