第17章 緊張します。
『…はーい』
〈宅配です。〉
ドアを開けると
リボンのついた箱をもった
お兄さんが部屋の前にいた。
だれ…?
『ご、ごくろうさまでした。』
ガチャンっ
サインをして部屋に戻りながら
あたしは箱の送り主の名前を見た。
それはふざけていると言えばかなり…
でも彼らしいと言えば彼らしい。
“小悪魔”
『…二宮さん…』
ソファーに座りあたしは
リボンを外して箱の中身を見た。
『う…嘘…』
その中身にあたしは思わず、
目を見開いてしまった。
だって中には
うすピンクのワンピースと
可愛い型のGジャン、
それにキャメル色のサンダル
そんな宝物がいっぱい
入ってるんだから。
『で…電話!電話!』
二宮さんに電話しようと思い
携帯を探していると、
携帯の方からあたしを呼んだ。