第15章 贈り物*nino*side
「おはようございまーす…」
あれから東京に収録のために
戻ってきた。
にしても…眠い…
そのときだった。
愛しい彼女の俺を呼ぶ、か細い声
『に…二宮…さん…』
「…あ…おはよ…」
『…おはようございます。』
いちいち可愛いから、
これはやっぱり相葉に渡すべきではない。
「なんですか?」
そう言うとモジモジしながら
何かが入った紙袋を俺に渡す。
もしかして…これ…
『………プレゼント…です。』
「……」
無言だった俺が心配だったのか
#NANE1#さんは俺を覗いてくる。
『二宮さんのこと…ちゃんと考えました。
死ぬほど…
相葉さんのこと忘れちゃうほど…』
そんなの見て分かりますよ。
紙袋の中身を見て思った。
これ…寝ないで作ったんでしょ?
クマ…できてますよ。
『……ありがとうございました。
あたしのこと好きでいてくれて…』
「……」
『あたしのこと見守ってくれて…
ありがとうございました!』
あぁ…諦めれないじゃん…
だって俺ちょっと涙でそうだし…
「ありがとう」
俺の前に現れてくれて…