第14章 悩んでます。
『愛…ですか…』
松本さんが言ってた“愛”
それは残酷そうで、
あたたかいものだった。
「ん?ミサンガ?」
『…はい』
しかも出来たものじゃなくて
作るキットを手に取る。
「作ってあげるの?」
『はい…思いを込めて…』
二宮さんに思いを込めて作る。
きっと傷つけてしまったから…
相葉さん、わかってくれますよね?
「いいなぁ…ニノ…」
『え!!?』
その言葉に驚いて相葉さんの顔を
バッと見た。
「知ってるよ~!
だって、ここ教えてくれたのもニノだし?」
『あ…そう…なんだ。』
「でも予想外にニノのこと
考えてるんだもん」
と言ってチェッとわざとらしく
言う相葉さん
『ご…ごめんなさい…』
「今日はニノのこと考えていいよ?
でも…明日からは俺のことだけ!」
そういう相葉さんは
子供っぽくて…でも正直で…
やっぱり大好きな人だった。