第10章 夢の時間*相葉*side
こんな夢の時間…続くはずない…か。
そう思っていると、
ロビーから聞き覚えのある
足音がして体が動いた。
『どうしました?』
「ちょっと苦しいけど…
この中に隠れてて?ごめん!」
理由は聞かずに
俺はちゃんを
毛布の中に入れた。
少しモコッてなってるけど
暗いから分かんないよね。
ガチャンっ
「ふぁ~…ただいま~…」
その声に毛布の中の
ちゃんがピクッとなる。
か、可愛い。
可愛すぎて意地悪したくなった。
俺は毛布の中に手を入れて
ちゃんの手を探した。
「おかえり…リーダー」
あ、見つけた。
見つけると俺は初めての
恋人繋ぎをちゃんとした。
すごいちゃんの手は
熱くて、またそれに嬉しくなる。
「相葉ちゃん…
真ん中ってめんどいね~…」
「え?…真ん中?」
「ニノとちゃんと話しなよ?
…おやすみ」
そう言って眠るリーダー
ニノ…知ったってことだよね。
明日ちゃんと話そう。
毛布の中の彼女との
手を握る力は強くなってた。
夢の時間は夢にしたくない。