第10章 夢の時間*相葉*side
『相葉さん…いいんですか?』
小さな声でそう言うちゃん
俺の腕の中で小さく
丸くなってるちゃん
「うん…大丈夫」
『…はぁ…』
耳まで真っ赤なちゃんに
心の底から嬉しくなる。
『大野さん…帰ってきますよ…』
「大丈夫…リーダーは
ニノの部屋で飲んでるから…」
そう今、俺とちゃんは
俺が泊まってる部屋のベッドで寝てる。
暗い部屋の中で
何もせず、ただ抱き締めてる。
『…相葉さん…』
「雅紀が良い」
『む…無理です…』
「早いな、おい…」
『じゃあ、あたしのこと
呼び捨てで呼べます?』
うん。呼べるよ。なんて
言いたかったんだけど…
あれ?なかなか…緊張する。
「………ちゃん」
『ふふっ…呼べてない…』
「何か難しいね、意外と…」
『ゆっくりでも…いいですか?』
そんなことを言っちゃう
ちゃんが無償に微笑ましかった。
「うん。
順番違うけどさ?
ゆっくり進もう。」
『はい…』
「じゃあ…チューしようか。」
『はい?』
またタコになってるちゃん
あぁ…かわいいな。