第9章 どうすればいいの?
涙を拭こうとすると
相葉さんがあたしの腕を引っ張った。
『…や…めてください。
もう…近づかないで…』
「…ごめん…
でも近づきたい」
『あたしは…嫌です…』
そう言うたび相葉さんは
あたしの体を自分の方へ引き寄せた。
「ねぇ…逃げないの?」
『……』
無言のままだと、
相葉さんはもっと引き寄せてきて
もう、あたしと相葉さんの
顔の距離は1センチだった。
「…もう…」
『好き…』
「…なんて?」
『好…んっ…んぅん』
いつのまにかあたしの唇は相葉さんに
夢中になってしまっていた。
とろけてしまいそうで…
あたしは恋をした。