第9章 どうすればいいの?
「あ…さん…
ん?さん!」
『……はぁ…は、はい!』
ドームに向かってると
二宮さんが席に座っていた。
「何ぼーっとしてるの。
何かありました?」
いや、言えないよね。
相葉さんにドキドキしてる、なんて
『い…いや何も…
あ、持ってきましたよ!ビール!』
平然としよう。
うん。そうしよう。
「お…やっと飲めますね。」
『はい。とりあえず…
札幌は終えたので!…どうぞ!』
そう言って二宮さんに
缶ビールを渡した。
「じゃあ…お疲れさまです。」
『はい。お疲れさまでした!』
乾杯をしてグビグビと
久々の感覚に落ちる。
「おぉ…飲みますね。」
『え?えぇ!飲みますよ!
いろいろありましたので…』
そう言ってまたまた
グビグビ飲むあたし
違う!
相葉さんのことを忘れようとか
そういうことじゃない!
ただ…落ち着かせるだけ…
落ち着かせるだけだから…