第8章 捕まえたい存在*相葉*side
『すいません』
「いいよ。」
『…ぁ…の…ケガは…』
ずっと目を合わせなかった
ちゃんだったけど
やっと俺の腕だけ見てくれた。
「うん。大丈夫!
ていうかケガに入んないし!」
『本当に?』
「うん!もう大丈夫だよ!
でも…見に来なかったじゃん?
寂しかったぞー!」
この静けさをどうにかしようと
俺はちゃんの肩をツンツンした。
『…あ…すいません』
「……ご…めん。
あんなことして…」
『え…あぁ…えっと…』
「何かねぇ…俺おかしいの!
もう、本当に!」
自分でもわかるくらい、
必死に弁解してた。
「ただ…ほっとけなくて…
全てを背負ってる気がして…
それでキスっていうんのも
あれだったけど…」
『ほっとけなくて…ですか。
すいません。あたし…
気を使わせてしまいましたね。』
そう言って俺にまた謝る
ちゃんに何故か苛ついた。
自分を見てるみたいで…