第33章 記念日
「ちょっとあなた…どうしたの?」
嵐さんの楽屋まで行くと
二宮さんがあたしを迎えた。
『相葉さんは…』
「……とりあえず、俺たちは
倉庫の方へ行きましょ?」
少し間が空いた二宮さんを
不思議に思いながらも、あたしは
二宮さんについていった。
『っ……どうしよ…』
「大丈夫ですよ。相葉さんは
どっかで寝てますよ。」
『…相葉さん、待ってるって
言ってくれたんです。
っ………それで行方不明って…
もう、意味わかんないですよ!』
そう言うと笑いを堪えてる
二宮さんの震える肩が目に入った。
『二宮さん…?』
「いやいや…ふっ…うん。
俺ももう意味わかんないですわ」
またまた意味不明なことを言ってる
二宮さんは一つ目の倉庫の扉を開けた。
「俺、次見るんで…
ここ見てみてください。」
『あ、はい。』