第30章 決意の朝
洋服を来て、あたしはもう一度
キッチンでコーヒーを飲んでる
雅紀に後ろから抱きついた。
「んー?」
『うんん…なんも…』
「…大丈夫?」
『うん。頑張る』
そう決意したけど…
やっぱり怖かった。
「言い忘れてたけど…
ごめん。
あの時…キスされたとき…
怒れなくて…」
『……ちょっと悲しかったけど…
でも、自分を責めてたんでしょ?
大野さんから聞いた。』
「う…ん…悔しくて…
あの間に入れなかった自分が
悔しくてさ…へへ…」
なんて笑ってるけど
すごい考えたんだろうな。
そう思うと嬉しくて涙が出そうになった。
『これが終わったらデートしよ』
「うん…そうしよ!」
最後に雅紀はあたしが回した手を
握りしめて雅紀パワーをくれた。