第26章 泣いてるひまわり*翔*side
スタジオで振りを練習してると
何故か落ち込んでる相葉くんが来た。
あれ、あの人
ちゃん探しに行くとか言って
ルンルンだったんじゃないっけ?
「相葉くん?」
そっと相葉くんに声をかけると、
俺を見た顔は目がウルウルしていた。
「翔ちゃん」
そう呼ぶ声は元気なひまわりではなく
悲しそうなひまわりの声
太陽とケンカして、
光が当たらなくて落ち込んでるひまわり
「どうしたの?
ちゃんはいた?」
「いたよ。……あの子と」
あの子って…あぁ、見学の…
確かちゃんの知り合い。
「てことは何かあったわけか…」
「キスした。」
「………は?」
こういうのって苦手なんだよな。
修羅場っていうの?
こういうのは松潤かニノ!
ヘタレには無理…。
「あいつがキスしたの。
ちゃんに…急に…」
「うん。…そ、それで…?」
「止めれなかった。
俺ね?すごい好きなのにさ?
止めれなかったし怒れなかった。」
それで…悲しいの?
だとしたら、相葉くん…
優しすぎるよ。
〈お話の途中すいません。
相葉さん…ちょっと…〉
スタッフの呼ばれ相葉くんは
悲しげな背中を俺に見せて、
歩いていった。