第24章 嫉妬*相葉*side
撮影が始まってから
まだ喋ってない俺とちゃん
何かニノは喋ったみたいだけど…
あぁ…撮影に集中できなーい!
〈次に松本さんおねがいしまーす〉
やっと交代だ。
そう思いながら俺は
準備をしてるちゃんの
元へルンルンで走っていくと…
謎のイケメンくんに阻止された。
確かニノが言ってたよね。
可愛い可愛い弟みたいな子って…
でも弟にしては容姿が大人で
落ち着いていて俺とは正反対…
ずっと見てると二人は
コソコソと耳打ちで話をしてる。
だめ…そんなことしたら…
相葉くん怒っちゃうじゃん。
早く離れないと…
「さん、
あなたのこと待って尻尾振ってる
飼い犬がいますけど…どうします?」
なんてニノがちゃんに
大きな声で言ってくれた。
ニノ…チューしていい?
「…嫌ですからね?」
分かったみたいに俺を拒否する。
でも、ありがとう。
「あなたね、
奪われないでくださいよ?」
「…う、うん!」
よし、ちゃんを
俺で夢中にさせてやる!