第23章 イケメン青年*二宮*side
撮影の休憩中、俺は大輝くんに
話しかけてみることにした。
何してんでしょうね、俺
「大輝くんだっけ?」
「え…あ、はい」
うわっ…ドキッとしたわ。
なに、この子…
「ちゃんとは…
幼なじみとかなわけ?」
「初恋ですよ。」
時間が止まったと思った。
だって大輝くんの目は容姿とは
違って純粋で真っ直ぐすぎた。
「…へぇ~…初恋ねぇ…」
「まぁ、叶わないでしょうけど…」
「なんで?
イケメンだし頑張ればいけるでしょ…」
そう言うとふふっと笑って
また衝撃的な発言をするイケメン青年
「あいつの初恋の相手は
“俺の兄貴”ですから。」
「じゃあ…ちゃんは…まだ?」
「でしょうね。
きっと忘れようとしてますけど…
でも忘れさせようと思って…
結婚したんですよ。俺の兄貴
あいつの親友と…」
さてさて、どんな修羅場が
待ってるんでしょう?
こんなこと聞いたらさ、
二宮くん…どうしたらいいわけ?